陸上(短距離)

再インタビュー

兒玉 芽生 Mei Kodama

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プロフィール

成績
  • 2017年 秩父宮賜杯全国高等学校陸上競技対校選手権大会 女子100m 優勝
    国民体育大会(愛媛国体)少年女子A100m 優勝
  • 2019年 日本陸上選手権女子200m 優勝
  • 2020年 日本陸上選手権女子100m 優勝
    日本インカレ女子100m 優勝
    日本インカレ女子200m 優勝
    日本陸上選手権女子100m 優勝
    日本陸上選手権女子200m 2位
  • 2021年 日本インカレ女子100m 優勝
    日本インカレ女子200m 3位
    日本陸上選手権女子100m 優勝
    日本陸上選手権女子200m 優勝
  • 2022年 全日本実業団対抗選手権女子100m 優勝
    日本インカレ女子200m 3位
    日本陸上選手権女子100m 優勝
    日本陸上選手権女子200m 2位
所属 ミズノ

2023.3.24

世界で戦う準備はできている

福岡大学4年時に東京五輪の400メートルリレーに出場し、2022年、数々のオリンピアンを輩出したミズノトラッククラブに入部。社会人1年目の昨年は日本選手権の200メートルで2連覇し、世界選手権は400メートルリレーに出場。全日本実業団対抗選手権の100メートルでは日本記録に0秒03まで迫る、日本歴代2位の11秒24を記録するなど、結果と記録を残した。それでも「記録は世界に近づいているけど、走りに安定感がない。日本で圧倒的に勝っているわけではないし、本当の強さがまだまだ足りない」と満足した様子はない。

 
―大学を卒業して社会人1年目。心境の変化は?
ミズノに入社し、ミズノトラッククラブの所属選手として、「結果を出したい」という思いは大学の時より強くなりました。それは大きな変化だと感じています。クラブには世界と戦っている選手が多く、いい意味で緊張感があります。陸上と向き合えていると思います。
―その分、プレッシャーもあるのでは?
ないといえばうそになりますが、それよりも、いろんな方のおかげで競技ができていると感じるので、支えてくれている方々のためにも結果を出したい気持ちの方が強いです。
―練習環境の変化は?
これまで通り福岡大学が練習拠点となっていますが、競技に集中できる環境になりました。午前中に体のケアを受けて午後から練習する日もあれば、一日中練習という時もあります。練習以外のところでも、心の整え方や向き合い方、考え方を整理できる時間が増えたので、自分の引き出しが増えて楽しくなりました。
―そもそもミズノに入社した理由は?
世界で戦いたいという目標があって、ミズノにはそれを目指せる環境がありました。高校時代にシューズをミズノに変えてから一度も、他のメーカーにすることなく履き続けています。私にとってミズノは競技をする上で欠かせないのです!
 
―社会人1年目は好結果を出し続けました。ご自身の評価は?
(全日本実業団対抗選手権の女子100メートルで)11秒24を出したインパクトが強かったと思いますが、日本記録に対してこだわりを持っているわけでありません。今、目指すのは世界。記録的には近づいているけどまだ遠いという距離感です。私の走りは安定しているとは言えず、まだ一度しか11秒24を出していない。日本で圧倒的に勝っているわけではない。本当の強さはまだまだ手に入れていません。
―200メートルでも結果を出していますが、今後は種目を絞っていくのですか?
日本選手権で初めて優勝したのが200メートルですし、負けたくない種目であるのは変わりません。可能な限り100メートルと200メートルのどちらも挑戦したいです。
―では、今後も結果や記録を出し続けるために必要なことは?
貪欲さです。海外の選手はプロで、生きるために走っています。そういう次元まで自分は至っていないと、海外の大会を経験して感じました。競技に人生の全てが懸かっているという状況やメンタルになれば、行動も伴い、試合への臨み方も変わるはずです。現状に満足していないし、もっと世界に行きたいという思いがあるので、貪欲に上を見続けたいです。
―パリ五輪への期待が高まりますが、五輪の位置付けは?
東京五輪は全く戦えませんでした。狙ってはいたけど、出場できると思っていなくて、戦う準備が4年間かけてできていなかったからです。次のパリ五輪は結果を出したいと本気で思っているので、今はパリ五輪を一番大きな目標として掲げ練習に取り組んでいます。そのために、パリ五輪につながる今年はすべての試合で昨年以上の結果を出したいです。
―五輪の先に見据えるものは?
「この大会を最後に」というような目標はありません。競技ができる時間は限られていますが、自分が見たい世界を見られるように、挑戦し続けたいです。スポーツを楽しむことも大事ですが、真剣勝負だからこそ得られる何かがあると思います。ワクワクもピリピリも感じながら、やり切ったという時が来たら、ゴールにしたいです。
 

「シンケン聞きたい!10クエスチョン」

好きな食べ物は?/嫌いな食べ物は?
なめらかなプリン。頑張ったご褒美で食べる/エビ
冷蔵庫に必要なものは?
豆乳と卵と納豆。ストレスのない程度に栄養のことを考えている。暴飲暴食をコントロールできるようになった
コンビニで思わず買ってしまう商品は?
「たんぱく質が摂れる 蒸し鶏とたまごサンド」。これは必ず探す
趣味は?
読書。アスリートの著作を読んでから、いろんなジャンルを読むようになった
ストレス解消法は?
模様替え、部屋の一部分をきれいにする
最近買ったものでうれしかったのは?
ピアス。社会人デビューです
オフの過ごし方は?
朝活が好き。早く起きてコーヒーを入れて本を読む
好きな言葉は?
なるようになる
10年後の自分を想像すると?
まだ走っていたい
人生に必要な三つは?
お金、友達、目標
 

大分合同新聞 取材記事

 
2023年1月25日 大分合同新聞
 
2022年12月2日 大分合同新聞
 
2022年10月9日 大分合同新聞
 
2021年12月25日 大分合同新聞
 
2021年7月3日 大分合同新聞
 
2020年7月25日 大分合同新聞
 
 
2019年7月1日 大分合同新聞