プロフィール
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2022.12.13
競輪とロードの二刀流で勝負する
「レースはゴールするまで何があるか分からない。どんな状況でも最後まで諦めない」。その思いは30歳を過ぎた今も変わらない。今年はプロ競輪選手となり、レースを重ねながら、ロードレース選手としての道も諦めていない。誰よりも自転車を愛する一丸尚伍は、二刀流を貫く覚悟だ。
- ―コロナ禍で競技生活が大きく変わったようですね。
- 競輪選手になりました。今年(2022年)の3月に日本競輪選手養成所を卒業して、7月にプロデビューしました。これまではプロとして自転車のロードレースのほかにトラックレースにも出場していましたが、今年は競輪選手としての活動がメインになります。ただ、近いうちにロードレーサーとしても復帰するつもりです。
- ―競輪とロードレースの「二刀流」ですよね。今まで自転車の二刀流を実践した選手はいるのですか?
- 僕が知っている限りでは3人。少数派であることは間違いないです。なぜ、そんな難しい選択をするのかと聞かれるのですが、僕は単純に自転車競技が好きなんです。競輪だけにとどまらず、いろんなことをしてみたい。その思いが強いんです。
- ―30歳での挑戦。二刀流は体の負担も大きいのでは?
- 全く違う競技で、使う筋肉も違います。難しい挑戦ではありますが、両立したいです。やってみなければ分かりませんが、練習と休養のバランスを考えれば大丈夫だと思っています。ロードレースでどんなチームに所属するのかで変わってくるとは思いますが、今までもロードとトラック競技を両立してきたので、それに競輪が加わったという感覚です。
- ―そもそも競輪選手になろうと思った理由は?
- コロナ禍で次々とロードレースの大会が中止となったことも大きいのですが、子どもを授かり、将来のことを考え直すきっかけとなりました。ロードレースでは金銭面で不安があり、長く競技を続けるのが難しかった。競輪は実力次第で賞金を稼ぐことができるし、競技寿命がロードレースに比べると長いので、競輪に挑戦しようという考えに至りました。
- ―競輪に専念した方が収入面は安定すると思うのですが?
- 競輪に専念するのは、もう少し歳を取ってからでもいいかなと思っています。ロードレースは今しかできないので、できるうちにやっておきたいんです。
- ―周りの反応は
- ずいぶん前から、いろんな人に競輪選手になることを勧められていたのですが、僕の中ではずっとピンとこなかった。ロードレーサーを辞めて普通に働くことも考えたのですが、今さら自転車以外の仕事をするのは難しいと思っていました。本当に自転車に乗るのが好きなので、好きなことをしながらお金がもらえて、家族と過ごす時間もあるのなら、競輪選手になろうと思いました。
- ―同じ自転車競技とはいえ、ロードレースと競輪では全く異質です。不安は?
- 自転車の種類が違うし、競技性も異なりますが、僕はどちらかというと短距離寄りの選手だったので、対応するのに苦労したことはあんまりなかったですね。競輪には競輪の走り方というものがあるので、そこを覚えれば問題はない。今は不安より楽しみの方が大きいです。
- ―二刀流での成功のイメージは?
- ごちゃ混ぜにならないようにイメージしたいですね。月2、3回は競輪のレースが入り、その合間にロードレースに出場するようになると思います。実際やってみないと分からないですが、バランスを考えなければと思っています。
- ―今後の目標は?
- 50歳までは選手をやりたいと考えているので、しっかり結果を出したいです。競輪ではS級に上がるのが目標で、たどり着けば次の目標が出てくると思います。ロードレースは結果を意識しながら、自分が納得して終われるタイミングまで続けたいです。
- ―本当に自転車が好きなんですね。
- はい、特にレースがなくても自転車に乗るし、本当に楽しんでいます。
「シンケン聞きたい!10クエスチョン」
- 好きな食べ物/嫌いな食べ物
- なめらか系のプリン/エビ
- 趣味
- 写真撮影。カメラで撮っています!
- ストレス解消法は?
- 自転車に乗ること
- 最近うれしかったことは?
- 競輪選手養成所に入所中は、家族と離れていたが、今は卒業して、最近やっと子どもが僕に慣れてくれたこと
- オフの過ごし方は?
- 家族と買い物に行く
- 好きな言葉
- 諦めたときが負けたとき
- 朝のルーティン
- コーヒーを飲む
- 10年後の自分を想像すると?
- 変わってないと思う
- 今一番欲しいものは?
- カメラ
- 人生に必要な3つのこと
- 諦めないこと。つながりを大事にすること。感謝